LPレコード

2011年05月13日

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rose4

5月はバラの季節。
毎年いまごろ、バラの咲く庭やバラの栽培に魅了された人々を取材、撮影する機会に恵まれます。
聞けばバラ造りは、原種に色々改良を加えながら数多くの品種を生み出し、オールドからモダンローズへ・・なんていう話についついJAZZの歴史を重ねてしまいます。
バラの種類には疎くて、相槌さえ上手に打てないのですが、JAZZの方なら無駄口のひとつも叩けるかも・・・・・・・

ということで、
今日は僕のとっておきのローズを紹介いたしましょう。

その名はローズ・マーフィー Rose Murphy(生年不詳〜1989年没)
ピアニスト=シンガー。百花繚乱の女性ヴォーカルのなかでも、ひときわ異彩を放つ褐色の薔薇です。一言で云うならベイビーヴォイス。足を踏み鳴らしながらピアノを弾き、囁くように歌い、可愛らしくユニークなスキャッティング。その個性を超えた突然変異種的ヴォーカルとスインギーなピアノプレイを一度は聴いてみて下さい。

数少ないレコーディングからまずは代表作を
rose1
Not Cha-Cha, but Chi-Chi

Verve/ポリドール/1957年
'93年の再発のLPレコード
'98年にはCDで発売になるも現在廃盤


この国内盤のジャケット帯の宣伝文句を引いておくと
「チー・チー・ガールで一世を風靡したローズの代表作!! その特異な弾き語りはブロッサム・ディアリーの黒人版である。・・これぞ面白ヴォーカルの決定版!!」
・・・となんだかイロモノ扱いが気になりますが・・・・
ブロッサム・ディアリーもやはりベイビーヴォイスの白人女性シンガー=ピアニスト。いやぁ、ローズを聴いた後では、ブロッサムが普通の人に思えてきますよ。

さらに二枚のレコードを
rose2

I Can't Give You Anything But Love(右)
DECCA/ビクター
1950年代のデッカ録音全14曲を集めた日本編集盤'82年発売
帯のコピー・・
「ミルクを飲んだ子猫チャン(!?)のようなキュートな声とスインギーなピアノが評判の楽しき歌姫ローズー・マーフィーの超貴重盤!」 となってます。シリーズ「おもしろ音楽大集合」の一枚。

JAZZ,JOY and HAPPINESS (左)
フューチャリング・スラムスチュアート
1962年 United Artists / キングレコード
そうです、ベースとハモりながらスキャットするあのスラム・スチュアートと組んだ人気盤。イロモノ芸のダブルパンチって、もう認めるしかありませんね!

と、いくら文字を並べられても分かりませんよね。
で、YouTubeに動くローズ・マーフィがアップされてましたのでリンクします。
(ちょっと音声にズレがありますが、なかなか貴重な映像かと思います。
決して音声トラブルじゃありません、これが彼女の地声なんですよ!



こんな感じなんです、サイコーでしょ!お気に召しましたか?
コメントお待ちしております、どうぞよろしく。

そこのモダンジャズマニア君たち、いかが?・・お好みじゃぁない!?
まぁ、そうでしょうネ。失礼致しました。
どうぞ、キース・ジャレットの一人よがり声でもお聞きになっいて下さいネ。

じゃぁ また




















(21:33)

2011年04月30日

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私は几帳面で律儀な人間だ(と自分では思っている)
義理堅く物事の基本と順序を重んじている(つもりだ)
そんな私が物を蒐集するとなるといろいろ苦労がつきまとう。

まず、いろはの「い」から、アルファベットならabcの「a」からきちんと揃えることになる。余談だが英単語を憶えるときには「赤尾の豆単」(古っ!)の最初のabandonから始める。そしてすぐに文字通りabandon(諦める)ことになる。

そんなことはどうでも良い、LPレコードの話だ。ジャンルは「JAZZ」
世がCDの時代からさらにネット配信へと移り変わっても、今もこそこそと中古レコード店に通っている (・・こそこそする必要はないが偉そうにも出来ない)

先日ついに30年も探していた盤を発見して驚喜した。
断っておくが私はガチガチのモダンジャズマニアではない(全てのポピュラーミュージックやクラシックのファン、気が向けば演歌でもOK)
ましてオリジナル盤に大枚はたくなどとは無縁のしょぼ〜いコレクター
(もどき)だ。

ただし、順番にはうるさい。20代に影響を受けたジャズ評論の大和明
「ジャズ歴史と名盤」を蒐集方針の拠り所としている。その冒頭、基本的レコード・ライブラリー(いいね!)の最初の一枚がこの「ジャズ・オデッセイ Vol.1/ザ・サウンド・オブ・ニューオリンズ」だったのだ。
(義理堅く順序を重んじると云ったでしょ)
odessay・・・・・・・・・・
Jazz odyssey Vol.1
THE SOUND OF NEW ORLERNS1917-1947

(CLUMBIA:JC3L30)
史上初のジャズレコーディング,1917年(シカゴ)ODJBの2曲はじめ20年代のニューオリンズ録音,サム・モーガン8曲など貴重な音源多数の3枚組。正にいろはの「い」である。
・・・・・・・・・・

輸入盤で廃盤のためなかなか出会えないまま30年が経過してしまった。
収録曲はすべて、いやそれ以上にCDで買い集めたにもかかわらず、この3枚組のレコードが手元にないためにずっと,いろはの「い」が抜けてるようで落ち着きが悪かったのだ。

日本じゃ冷遇されるアーリージャズ、しかも寄せ集めのオムニバス盤。
数万円もするモダンのオリジナル盤を偉そうに並べている店だが、500円
(税込み)という舐めきった価格設定に内心Vサインの連発だVVV!
(この店はトラッドやスイング特にフュージョンには冷淡、ゴミ扱い、
300円程度で私にとっての名盤を拾えるのだVVV!)
ワンコインで長年の念願が叶いなんだか拍子抜けだが、遠方より友来たりあるまた楽しからずや・・か?

いろはの「い」を手に入れ、目指す最後の「ん」(いろはの最後は「ん」じゃないが・・)まで中古レコード店通いが続くこととなる。

かくて律儀で几帳面で義理堅く基本と順序を重んじるコレクターの苦難の日々が続くことになる。

分かるかなぁ〜分かんねぇだろ〜なYeh~! (古っ!)

じゃぁ また

PS: その後、このボックスは再発盤でオリジナルには豪華詳細なブックレットが付いていたそうだ!オリジナルには拘らないと云ったものの、それも見てみたいというのが、人情ってもんですぜ。





(00:27)

2010年05月04日

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いつもの「ゆくアナログ」と「来るデジタル」に反して今日届いたのは小さなアナログの部品。ネットオークションで見つけた中古品です。
何に使うものかお分かりでしょうか?
lifter

これが壊れてしまい、しばらく不便な思いをしていました。
これはアームリフターといって、レコードプレイヤーの部品です。
カートリッジ(針)を取り付けたトーンアームを支えて、針の上げ下げに使います。
レコードと針の位置を合わせて、レバーを下げるとリフターが油圧でゆっくりと下降し、針を真っ直ぐに降ろせます。演奏が終わったら真っ直ぐに持ち上げることが出来るという原理も簡単、構造も至ってシンプルな道具なのです。とは云えこれがないと、すべてを指先の感覚だけで操作することになり、特に気分の良い「酒気帯び」状態の時など手元が狂ってちょっと危険なことになってしまいます。

_RSX0024・・・・・・・・・・・・・
パーツを取り替えながら、
もう30年も使っているレコードプレイヤー(DENON製)
アームリフターなどはもともと個別に売られている部品ではなく、メーカー保証も遙か昔に終了・・・ですがそこは拘りのマニアの生息するオーディオの世界。オークションには旧製品はもとより細々したパーツまで出品されています。まめにチェック、そして気長に探して見つけました。(これジャンク品から部品取りしたものでしょう)
早速取り付けました。
・・・・・・・・・・・・・・


ターンテーブル(モーター)やアーム、キャビネットなど関連パーツも多数出品されていてまだまだあと10年以上メンテナンス出来そうです。
ソフト(LPレコード)もネット市場であらゆるジャンルのものが揃います。
仕事の写真の方がすっかりデジタル化してしまったので、遊びはアナログでバランスとってます。
回転するレコード眺めてると、気持ちにゆとりが生まれるんですよ!・・・・・・・
わかるかなぁ・・わかんないだろーなぁ Yeh〜

じゃぁ  また

(16:50)

2009年11月07日

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結局BOXセットのような「大人買い」は出来そうにありませんので、今回のリマスター盤は買わないことにしました
買ってません・・ので聴いてません。
「ビートルズリマスター盤・ブログ」〜などの検索からいらっしゃった訪問者の方、ご苦労様です。ここには有効な情報は一切ありません。次の候補へどーぞ!

・・で先の「オールディーズ」以外のベスト盤といえば
akaaocd
ビートルズ公式ベスト盤
The Beatles 1962〜1966
The Beatles1967〜1970

1973年LPレコード
1993年にデジタルリマスターで
CD化 通称、赤盤青盤。



今回の「リマスター盤」の熱が冷め、また大規模の販売促進が必要になる頃、3〜5年後くらいでしょうか。新リマスター版の赤盤青盤が出るのでしょうきっと!公式ベスト盤「オールディーズ」の初CD化と合わせて盛り上げるのも手かも。皆さん頑張って買いましょう(僕はもういいです)

音の方はこれまでのLPレコードとCDで聴き続けることにして、もうひとつの「動くビートルズ」、映画の方を少し。
仕事が集中してしまいここ3週間ほどまったくハードな毎日でした。やっと一段落付いたので「朝から晩までまったくたいへんな毎日だったなぁ・・」とこれ観直してました。
harddaysA Hard Days Night(日本国内盤LP)
映画「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」のサントラで3作目のアルバム。曲順はオリジナル盤と同一ですがジャケットに映画のスチール写真を使った日本オリジナル仕様。ジョージがギブソンJ-160E(1962年製)を弾いてリードヴォーカルをとる「すてきなダンス」I'm happy just to dance with youのシーンです。

harddays2左:A Hard Days Night(DVD)
右:A Hard Days Night(CD)
1964年のオリジナルの冒頭にジョンのI'll cry instead を加えたニュープリント版。1982年公開のこれもデジタルリマスター版ということになります。CDはオリジナルジャケット。


ビートルズの映画といえば1970年代によく「ビートルズ大会」と銘打った3本立ての上映がありました。この「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」「ヘルプ」、「レット・イット・ビー」の3本です。
4〜5回は観に行ったでしょうか。まだ家庭用のビデオデッキもなくて、時々上映中のスクリーンをカメラで撮影してる奴が居た時代のお話です(ホントです!)たまにフラッシュ飛ばしたりで、今でこそ笑えるケースもありました(ホントです!)、スクリーン真っ白だろっ!こんなネタなら色々ありますよ・・

そして現在「ヘルプ」の方はDVD化されましたが、「レット・イット・ビー」がまだです。YouTubeに細切れにアップされてます(アップルの屋上ライブGet backなど)
いちばん観たいフィルムですが版権等いろいろ難しいようです。10年ほど前、海外版のレーザーディスクが中古で出ているのを見かけましたが
15万円の値が付いてました!!
映画「レット・イット・ビー」のデジタルリマスター版DVDの発売なら僕もショップへ走るかも。
そうか結局公私ともに「デジタル」に踊らされてるんだな。
「デジタルリマスター販促」と「大人買い〜一括買い」についての所感はまた今度書き込み予定です。

ところで「A Hard Days Night」の邦題が「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」・・ってずっとへんだなぁと思ってました。声に出して読めない日本語でした。
あの水野晴郎さんの命名だったんですね・・・まぁ時効ということでOKといたします。
「ヤァ〜やぁ〜ヤ・・・」やっぱり云えないんだよなぁ!

じゃぁ また




(22:13)

2009年10月01日

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先月の発売以来売れ行きは好調のようで、14作品をまとめたBOXセット
(35,800円)も初版完売で入荷待ちです。(10/3.入荷予定とか)
書店の音楽コーナーには関連書籍、ムックが目白押しで、
相変わらずのビートルズ人気!・・とちょっと前なら素直に反応出来たのかもしれませんが・・
beatles1
米国「利満兄弟」とやらの不始末で100年に一度の不況に誰もがみんな苦しい。物が売れないのは音楽業界も同じでしょう。若者のCD離れは進む一方で弱り切った業者(アップル、EMI)が奥の手、最後の神頼み、伝家の宝刀抜き放ったのが今回の「ビートルズ・リマスター盤」ではないでしょうか。
中高年から若者まで、しかも全世界的に展開出来るタマといえばビートルズ以外考えられませんから。
日本にもビートルズ世代と呼ばれ、団塊の世代とも呼ばれる、葱を背負ったカモさん!いや優良消費層の存在が在ります。
多数派で、BOXセットのような「大人買い」が出来る世代、それに案外
「新しモノ好き」の人達です。

僕自身はこの世代の幾分か下の年代でして、
先日、ポータブル電蓄の話(9/14)のなかで、ビートルズのシングル盤に触れましたが最初に買ったビートルズのレコードがあのEP盤Let it Beだったのです。数ある洋楽ヒット曲のひとつとして買ったわけで、この時すでにビートルズは解散状態。そして最初に買ったビートルズのアルバムもOLDIESというベストアルバムでした。

oldiesCOLLECTION OF BEATLES
OLDIES(LPレコード)
1966年発表の第8作目のアルバム
シングル曲を集めた
ビートルズ初の「ベスト盤」
オリジナルアルバムとしては唯一
CD化されていないものです。
解散後(1973年)に出た通称「赤盤、青盤」と呼ばれるベスト盤はCD化されています。


「OLDIES BUT GOLDIES」となっていてこれは「Oldies But Goodies(古いけど良きもの)」いわゆる「なつメロ」のもじり、ビートルズはこの時点で「ベスト盤」・「グレーティスト・ヒッツ」を出すグループになっていたということです。(その後LPレコード、CDとも一通りのオリジナルアルバムは買いそろえました)

ビートルズ全盛期に遅れてきた世代のちょっと冷めた目で見ると、今回の「リマスター盤」とは1987年のCD化というメジャーアップデートに次ぐマイナーアップデートと考えます。反則いや販促ですね。謳い文句にはちょっと引きつけられたりもしてますが「また買わされるの?」感が強いですね。
仕事がデジタル化して以来、ソフトの無用な(と僕は思う)アップデートに翻弄されてまして、素直に喜べないのです。マイナーアップデートな今回のリマスター盤も実はまだ買ってない。いや買わないかもしれない。理由はカンタン!今までので十分だから。
「大人買い」も出来ない僕は、意地になってCD化されてないOLDIESに針を落として聴いてま〜す。

じゃぁ また


(20:16)

2009年09月15日

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(13日のつづき)
保存修理工事中で川越城を見ることは出来ませんでした。
それではと「小江戸」川越、朝ドラ「つばさ」の街を歩いてみたのですが・・・・・
 歩行者天国となって賑わう蔵造りの町並み
kawagoe2

観光ガイド「るるブログ」のようなものは僕には書けないようで、やはり視線は妙なところへ行ってしまうのです。

kawagoe2割烹料理店のウィンドウに
「ナイトフライ」!?

裏通りを歩いていると、良い雰囲気の割烹料理店が。
観光客相手のランチサービスなどもやっているようですが、目に留まったのはフレームに入れて掲げられたLPレコードのジャケット。店主の趣味でしょうか。それにしてもドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」じゃありませんか!
唐突の感は否めませんでしたが、しばらく眺めるうちに想像も拡がって思わず笑みがこぼれてくるのでした。

fagenナイトフライ
ドナルド・フェイゲン(LP)
1982年 / Warner Bros.
スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲン初のソロアルバム。
楽曲はもちろん、完全デジタル録音された音の良いレコードとして今でもロック、ジャズ両方のファンに支持されています。
この’82年は初めてCDが世に出た年でもあります。


さて件の料理屋のご亭主、まだCDというメディアが出回る前の’82~3年頃この「ナイトフライ」を買ったとしたら現在は50歳位でしょうか。
東京での学生時代、モラトリアムの時代にはバックグラウンドで「ナイトフライ」が流れていたのかも。
大江戸の夢の続きを小江戸で反芻しながら暖簾を守っていらっしゃるのでしょうか。
音楽のある風景から、会ったこともない他人の人生に勝手な想像が膨らみます。

話をレコードに戻して、この「ナイトフライ」はモノクロのジャケ写のかっこ良さも当初から人気の要因になっていて、所謂「ジャケ買い」をした人も結構多いはず。
ちょっと分かり難いかも知れませんがジャケ写の中でデスクに置かれているレコードはソニー・ロリンズ1958年の「コンテンポラリー・リーダーズ」ですね。
アルバムのライナーでフェイゲンが「50年代後半から60年代の初めにかけて、アメリカ北東部の街の郊外で育った自分のような若者・・・云々」と云っている時代をイメージさせる仕掛けになっています。

sonySonny Rollins &
The Contemporary Leaders

ソニー・ロリンズ 1958年10月
米西海岸の代表的レーベル「コンテンポラリー」」でリーダーアルバムを作ったミュージシャン達をバックに録音。100パーセントのモダンジャズです。追加の「ジャケ買い」をしたロック小僧はズっこけただろーね(ジャケ写はカラーです)


「小江戸」川越から帰って、久しぶりに2枚のレコードをとりだして回しているうちに、気持ちはすっかりアメリカへと飛んでいるのでした。

じゃぁ また

(19:31)

2009年01月16日

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飽きないでやるのが「商い」だとか。
そうですね、3の話もう少し続けます
(商売で書き込みしてる訳ではないのですが・・・)
話題のビッグスリーといえばアメリカ自動車産業の大手3社、政府からの緊急融資で再建を急ぎますが・・冷え切った市場にいまや戦略も見えない値引き合戦を展開中とか。
C社では「一台買えば別の一台は1ドルで提供」だそうで。
維持費の高い日本じゃ、考えられない戦術です。
不況が続いて、カメラマンも「1件撮影したら、別の一日は100円で」
なんて・・・・考えただけで冷や汗出そうで、やめときましょう!

商いは「飽きないで」なおかつ正直にやらなければいけません。
60〜70年代ロックファンにとってのビッグスリーは「3大ギタリスト」正確にはブリティッシュ・ロックの3大ギタリスト「ベック・ペイジ・クラプトン」ですが、一番人気はやはりエリック・クラプトンでしょうか。
そのクラプトンが来月、18度目の来日です。同時期に来日が決まっていたジェフ・ベックとの共演ライブも追加公演が決まりました(本日前売り開始)
かつて何度も足を運んだクラプトンのコンサート、でも僕はもう行きません。
何年か前のツアーで「これが最後」「もう見納め」・・と多数の客を集めておいて、さらっとカンバック!万感の思いで見送ったファンは、嬉しくも情けないやらで・・円熟はいいですが賞味期限はぎりぎりの線ですね。やはり商いは正直が一番かな。エリックさん、初めて来た日のこと忘れないでね!
461
461 OCEAN BOULEVARD
Erick Clapton
1974年 RSO
「レイラ」以来3年ぶりのアルバム。ボブ・マーリィのI Shot theSheriffをカバー、シングル1位に。レゲエなんてまだ誰も知りませんでした。

この輸入盤を上野アメ横の輸入レコード店で買ったその年、
1974年クラプトン初来日。
EC1974
東京 日本武道館
10月31〜11月2日
大阪 厚生年金大ホール
11月5〜6日
初日の武道館で観ました。
そのときのプログラムです。

アンコールを求める観客全員がマッチ、ライターを点火、星のように綺麗でした(今は消防法で厳禁)
アンコール曲でステージ下に観客殺到(いま、担当者のクビ飛びます)
昔はよかった・…といいたいわけではありませんが
エリックさんも、初心忘れず、正直にね!

じゃぁ また





(20:38)

2008年12月24日

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 去年のこの日に、アニメ「トムとジェリー」のこと、S&Gのことなどを書き込んでから、あっという間に1年365いや、今年はオリンピック・イヤーの閏年でしたから366日経ってしまいました。
 今年、ミュージックショップの店頭ではEXILEのカバーするLast Christmasが流れます。
ラスト・クリスマスが入ったEXILE BALLAD BESTは発売初日で100万枚突破だそうです!
イギリスの2人組WHAM !によるLastChristmasシングルのリリースが1984年ですから来年で25年、四半世紀が流れるわけです。オリジナル知ってるのは30代半ば以降でしょうか?
wham
MAKE IT BIG / WHAM !
1984年 CBS Records
(Last Christmasは入ってません)
フリーダムとかウキウキウェイクミーアップ(ダレの訳だ!)
そして何といってもケアレスウィスパーです。郷ひろみと西条秀樹が日本語でカバーしてました。

ジョージ・マイケルってすぐ思い出せるのに、もう一人のなんてったっけ、え〜とワムの相方。ソウ、アレアレ
残れなかった漫才の相方のような・・・・・
(答えは:アンディ・・Andrew Ridgeley)

 さて、「明日のクリスマス、いったい何の日でしょうか?」
分かりきったこと訊くなって?
 「え〜!何だっけ、そう誰かの誕生日?かな、いや、ちょっと待って・・」「何の記念日だったかな?」
こんな人が結構多いんじゃないかと、僕は密かに(ちょっとだけ)心配しているんデスヨ・・・Oh! マイ・ガァ!!

じゃぁ また



(20:24)

2008年12月06日

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 pepper1











ジャズ喫茶 〜 横浜「ちぐさ」
かつて横浜の野毛町にあった、我が国ジャズ喫茶の草分け、昭和8年
(1933年)創業の「ちぐさ」
最寄り駅はJR桜木町でしたが、1980年頃の僕には隣の関内駅から新港埠頭へ、再開発される前の赤煉瓦倉庫あたりで写真を撮り、帰りに「ちぐさ」に寄るという気に入りのコースがありました。
その最初の訪問時、客は僕一人、カウンターにはマスターの吉田 衛さん。
その日、日本のモダンジャズ草創期のお話、よく知られているヒノテル、ナベサダそして(秋吉)トシコの話など聞かせて頂きました。

ひとしきり話が終わって、「何かリクエストある?」と吉田さん。
老練のジャズ喫茶の親父さんを前に、若輩者が最も緊張する瞬間です!
 ジャズ喫茶とはいえ収蔵レコードには限りもあり、店毎の蒐集傾向に違いもあります。
妙に通ぶって希少盤を挙げて先達の機嫌を損ねてもいけませんし、まさかキース・ジャレットの「ケルンコンサートA面」という訳にもゆかず・・・
そのとき、ふと浮かんだのが、アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズムセクション」Meets The Rhythm Sectionだったのです。(特によく聴いていたと言うわけでもないのに)
pepper2Art Pepper
Meets The Rhythm Section

1957年 コンテンポラリー
50年代西海岸を代表するレコーディング。The Rhythm Sectionとは当時マイルス・デイビス5重奏団のリズムセクション、レッド・ガーランド(P),ポール・チェンバース(B),フィリー・ジョー・ジョーンズ(Ds)のこと

 吉田さんは小さく頷いて、レコードを取り出し回してくれました。
一曲目のYou'd be so nice〜からの約20分間、吉田さんにじっと観察されているようで、とても緊張してしまいました。
その後は長い話をする機会はなかったので、今でもアート・ペッパーの音を聴くとあの初日のことを思い出してしまいます。
若造に礼儀や作法というものをそれとなく教えてくれる大人がまだ残っていた頃のお話です。
 あれから30年近い月日が流れて、94年、吉田さんは他界され、ジャズ喫茶「ちぐさ」は2007年1月に閉店しました。
時間だけは過ぎたのに、僕は大人になった自信もなく、あの日の選択や親父さんの小さな頷きに、どんな意味があったのだろうかと想ったりしています。

じゃぁ また



(01:18)

2008年12月01日

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 迂闊にもジャズ評論の大和明氏の逝去を本日まで知らずにいました。
去る9月に癌のため亡くなられていたのです。享年72歳。
 以前オールドジャズのところで書いたように、ジャズを聞き始めた頃大和明、油井正一両氏の著作に啓蒙されること多大なものがありました。特にモダン以前、今日アーリージャズとよばれる種類の演奏やスイングといった我が国ではややもすると(モダンファンには)軽視されがちな音楽に耳を傾けるようになったのも両氏の影響からでした。
yamaTOこんな本です
ジャズ〜歴史と名盤
1982年 音楽之友社
ジャズここが聴きどころ
1984年 音楽之友社
ジャズの黄金時代と
    アメリカの世紀

1997年 音楽之友社

 大和氏といえば、モダン期のパーカーやビリー・ホリデー研究で有名ですが、僕にとってはやはりサッチモことルイ・アームストロングの天才を紹介して頂いた方です。
こんなCDも・・yamato3
黄金時代のルイ・アームストロング1925ー1932
東芝EMI
監修:解説 大和 明
(レーベル解説は津村 昭)
CD8枚組全181曲
ジャズファンに限らず全ポピュラーミュージックファン必携のBOXセット。

 こういう芸術の世界遺産とでもいうべきものを、算盤に合わないからと絶版にしてはいけませんよ、レコード屋さん。
さらにそのレコード(CD)屋さんベッタリのカタログ本「XXXXを聴け!」くらいしか書けないジャズライターさん ・・後継者不足はここも同じですか?
・・と憎まれ口はこのくらいにして

 さて、大和氏を偲んで今夜、一枚のレコードを回すとしたら・・
やはり、「ルイ・アームストロングの肖像」でしょうか。
このレコードについて大和氏は「歴史と名盤」において
・・「肖像」は天馬空を往くがごとき、ジャズ史に燦然と輝く最強最大のルイの名作・・」・さらに「・・これらの演奏を聴いてジャズを一生の仕事とする決心をした人が限りなくいるほど、多くの人々を感動させた名作である」・・・と書いておられます。
 確かに!・・でも大和さん、あなたの本を読み、あなたの文章に触発され、「ジャズを一生の友としよう」と決心したひとも大勢いるのですよ。

ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り致します。

LOUIS1928
ルイ・アームストロングの肖像1928
A Portrait of Louis Armstrong 1928
CBS SONY  LP
監修と解説は故油井正一氏
天才の絶頂期1928年に吹き込まれた、歴史的名演全19曲をおさめた日本国内編集の名盤。これも全ジャズファン必携の一枚です。

それでは・・また



(20:03)

2008年08月18日

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 北陸、東北と続いた週末毎の撮影の旅。さて第3週の現場はといえば関西でした。土曜日に一本撮影を済ませて日曜の別件のスタッフを待ってまたまた一人大阪、梅田に宿をとりました。
土曜日の北・・といえば、行き先は決まったようなもの。
ohatutenjin
近松の「曾根崎心中」ゆかりの露天神社。この参道は今では「お初天神通り商店街」と呼ばれひときわ賑わうアーケード街となっています。
ここにある1970年開店のライブハウスニューサントリー5が僕らを引きつけて止みません。特に毎週土曜の夜は本邦屈指のデキシーランドジャズバンド・ニューオリンズラスカルズが定期出演しています。もう十数年も前の土曜の夜、間違って入ったこの店でラスカルズのライブに会って以来土曜の大阪出張を心待ちにしています。

ニューオリンズラスカルズ(New Orleans Rascals)
1961年結成。在大阪のデキシーランド・ジャズバンド。
本場ニューオリンズ・ジャズ・フェスティバルほか米国でのコンサートも多数。ニューサントリー5における土曜日のレギュラーは1973年以来続いているそうです。リーダーでクラリネットの河合良一氏の本業は宝石、貴金属店の経営だそうで、その他のメンバーも皆アマチュアのプレイヤー。ただしアマチュアであることは演奏技術が低いと云うことではありません。好きこそ、ものの何とやら・・・そういえば100年ほどむかし、ニューオリンズでジャズが一種の郷土芸能として形を整えつつあった頃、演奏していたのは皆アマチュアのプレイヤーだった訳ですから、より原点に近いのかもしれません。
 この日は、メンバーに多少の変更はあったものの、ゲスト、飛び入り多数あってなかなかの盛況でした。
suntory5
suntory5-3suntory5-2





ステージは3回
ミュージックチャージとカバーチャージで\1,700-
プラス飲食費、リーズナブルです。




僕のレコード棚にはラスカルズのLP,(なんとか)1枚だけありました。
ちょっと、何時何処で買ったか良く憶えてないのですが、これがなかなかの優れものなのです。
raskal-lp The World is Waiting For The Sunrise
〜世界は日の出を待っている
ニュー・オリンズ・ラスカルズ
1974年 ビクター音楽産業

彼らのセカンドアルバムにして、初のスタジオ録音盤だそうです。ファーストはサントリー5でのライブ録音盤(You Rascal You:日本フォノグラム)

 レコード鳴らしてみて改めて思ったのは、やはりライブ演奏の良さということ。これはあらゆる音楽に付いて云えるのですが、特にデキシーのフロント3管の絡み合うメロディーライン、軽妙なアドリブの妙というのは生で聴かないとなかなか伝わってこないということでしょうか。
生でデキシーランドジャズが聴けるところは少ないのが現状。学生のデキシーバンドとか、あと「東京ディズニーランド」あたりか。そういえば以前、園田憲一とデキシーキングズがTDLにレギュラーで出ていた頃聴きましたが。都内にもこの軽快、愉快なジャズをバーボン飲みながら楽しめる場所があるのでしょうか。ちょっと探してみたくなりました。見付けたらご報告いたします。

じゃぁ また

(22:30)

2008年08月07日

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 8月最初の週末、飛行機で日本列島の背骨を飛び越えて富山に入りました。撮影前日、中世以来の長い歴史を持つという富山城へ。
上杉謙信、武田信玄はじめ信長の家臣、佐々成政、羽柴秀吉など戦国武将の勢力争いの舞台だったようです。
江戸期以降は加賀前田家の分家、富山前田家として13代つづき明治維新を迎えました。ただ実際の天守がどのようなものであったかは不明。昭和29年に現在の模造天守が建てられました。模造天守とは現存する有名な天守に似せて造られた象徴としての建造物のことで、郷土史探訪の際のアイコンの役割を持つものです。富山城も「富山市郷土博物館」である旨、きちんと説明されていました。
toyamajou

富山城(富山市郷土博物館)
富山市本丸1-62
別名:安住城
築城:1543年
   1954年模造天守建設
城址公園内には佐藤記念美術館も併設

 富山を訪れたのは今回が初めてでした。
街を歩いていると、果物屋の店頭で大きなスイカに遭遇!
WM1WM2







黒部西瓜というのだそうです。
ずしりと重く、17〜8Kgあるとのことで、たしかに日本一ですね。
それにしても一個8〜9千円もする西瓜、誰が食べるのかな。
ほかに、「越中富山の薬売り」の資料館など見てまわり、富山いいところでした・・
・・・で終わったのでは、ただの「観光るるブログ」!
(イヤ、それで、いいのですが)
旅芸人としては、芸のひとつもやっておかないと。

 では西瓜ということで「西瓜売り」
ウォーターメロンマン〜Watermelon Man収録のハービー・ハンコックの初リーダー作
この曲についてハービーは、少年時代シカゴの裏町で聞いた「西瓜売り」の売り声や砂利道をゆく、荷車の音からヒント得たといっています。
WM3
Takin' Off/ Herbie Hancock
1962年 ブルーノート
確かに名曲なのでしょう・・が
あらゆるサイト、ブログでこのアルバムについて「ウォータメロン・マンが大ヒット!」との記載があります。大ヒットってどんなもんですか?昭和37年ですよ!

まさか「蕎麦屋の出前持ちまでが口笛で吹いた」っていうんじゃないですよね。(油井さんじゃあるまいし) 
 僕のLP、よく見て下さい。ジャケット下のコーナーが切り取られています。こういうのを「カット盤」と云って、放出品、要するにバッタものです。レコード一枚買うのも楽じゃなかったんですね。オリジナル盤なんて夢のまた夢でしたから(今もです)
(*注:オリジナル版とは発売国の初版プレスのもので、今でも数万〜数十万で取引されるもの)

さらにお薦めは、1975年の日本公演ライブ盤
FLOOD
FLOOD~洪 水
Herbie Hancock
1975年  CBS SONY
東渋谷公会堂
中野サンプラザにて収録
クロスオーバー時代の傑作
「西瓜売り」も演ってます


なんか西瓜食べたくなりましたぁ
カット版でいいかな

じゃぁ また



(20:39)

2008年07月04日

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 9月、来日公演決定・・だそうです。
  TV,FMのスポットと新聞で確認しました。
cyndi









・She's So Unusual・LP 1983年 CBS
・True Colors・ LP 1986年  CBS

80年代の(ちょっとバブルの)香りがします。
MTVベスト・ヒット・USA・・・・
1986年12月、ニューヨーク滞在中、コンサート(True Colorsツアー)に遭遇。NY情報紙ヴィレッジ・ヴォイスで知ってとりあえず会場へ向かいました。会場はバスケット、アイスホッケー、プロレスで有名なマディソン・スクエア・ガーデン。(・・と聞いてある種のバッグを思い浮かべる方々もいらっしゃるかと)
前売りなど当然持っていなかったので、まぁ、その筋の人から買ったわけです。その辺の呼吸は世界どこでも共通のものがあります。ボラれることもなく、安く(たしか20ドル以下で)入手出来ました。
2万人収容の会場は大変な熱気で、若者は勿論ですが結構年配の客も多く総立ちで踊る姿は、まさにニューヨーク・ダンステリア!(この邦題もなぁ・・)でした。
あれ以来、観ていませんが、この年以降もう10回も来日していたのですね。9月の日本武道館でのチケット、明日10時から発売開始だそうです。・・微妙です、迷っているうちに買いそびれてしまいそうです。

 マイルス・デイビスが1985年のYour under ArrestでシンディーのTime after Timeをやっています。ほかにマイケル・ジャクソンのHuman Natureも。スタンダードになるには、繰り返し取り上げられなくてはなりませんが、どうもその後続いてないようです。微妙です。
yourunder

 


明日10時発売開始・・微妙です

じゃぁ また

(19:33)

2008年06月30日

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 ラグタイムの作曲者として最も有名なスコット・ジョップリンの曲を聴き直していたところ、(本ブログ1/17&21)、実に好いタイミングで素晴らしい本が見付かりました。
ラグタイム
・スコット・ジョップリン・
 〜真実のラグタイム
 伴野 準一 著
 春秋社 2007年5月

ラグタイムの歴史とスコット・ジョップリンの生涯を膨大な資料調査および著者自身による現地取材で解き明かす音楽史ノンフィクション。
作曲家ジョップリンの栄光と挫折、そしてこれまであまり語られることのなかったジョップリンの病歴にまで迫る圧巻の300頁。


 最初、書店の音楽コーナーで見付けたときは、欧米文献の翻訳かと思いました。しかしよく見ると日本のライターによる書き下ろしノンフィクション。写真も豊富で初期ジャズだけでなくアメリカ黒人音楽史の貴重な資料になり得る労作です。ジャズ関連の書籍といえばモダン一辺倒のこの国です、著者の今後の活躍に期待が持てます。
 気になった点といえば、著者はあまりに多数の文献を翻訳したせいでしょうか、自身の文を含め全体が翻訳調、また引用文献を示す数字が多すぎて読んでいて煩わしいといったことぐらいでしょうか。
 少なくとも今後20年、ラグタイムおよび初期のジャズに興味を持った者にとって座右の書となることは間違いありません。
初版Getです!

・・で読んでるだけじゃ駄目ですね。LPレコードを2枚。1970年代半ばのラグタイムリバイバルの伏線となった代表的レコードです。
どちらもクラシック側からのアプローチでした。
raglp

 







・Piano Rags By Scott Joplin・
 〜スコット・ジョップリン・ピアノ・ラグ
 ジョシュア・リフキン(P)  ノンサッチレコード1970年
・The Red Back Book・〜レッド・バック・ブック
 ガンサー・シュラー指揮
 ニューイングランド音楽院ラグタイム・アンサンブル
 Angel(東芝EMI)1973年

 リフキンはピアニスト、音楽学者。これを機会にスコット・ジョップリン作品のレコーディングが増えていったようです。CD化された今でもラグタイムピアノの定番。
 レッド・バック・ブックは発見されたラグタイムをバンドで演奏するためのスコア「赤表紙」を忠実に再現した演奏集。発売当時クラシックチャートで半年間1位をキープ。映画監督ジョージ・ロイ・ヒルは息子の部屋から聞こえてきたこの演奏を聴いて、映画「スティング」にジョップリンの曲を使う事を決めたそうです。

 ヨーロッパの伝統的規律の中に身を置くクラシックの音楽家にとって、譜面に書かれていながらも、アフリカ起源の躍動するリズムとシンコペートするメロディーラインを持つラグタイムを演奏することは、一服の清涼剤にも似た爽快感を得ることだったのではないでしょうか。
 ちなみにジャズミュージシャン側からのアプローチは皆無と言っても良いでしょう。
「スタイルの変遷」を続けてきたジャズの歴史から見ればラグタイムは完成と同時にストライドやブギウギへと発展的に吸収され、消滅していったということでしょうか。故に数十年を経た1970年代、まるでタイムカプセルを開けたかのようにこの音楽が現出してきたときに新鮮な驚きを持って受け入れらた訳です。
一度消えたラグタイムの痕跡はジャズピアノだけでなく、もう一つの源流、ブルースにも濃厚に残ることとなりました。
ブルース側に残されたラグタイムについてはまた今度。
 
じゃぁ また



(16:00)

2008年06月18日

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 ショーケンこと萩原健一のミュージシャンとしてのキャリアにいつも付き添っている井上堯之(たかゆき)のことをご存じでしょうか?
「元スパイダースのメンバーでギタリスト」とすぐに答えが返ってくるのは、そろそろ初期または前期高齢者かな・・スミマセン
1972年、ショーケンが日本テレビ「太陽にほえろ!」に出演を決めるにあたりそのテーマ音楽について、半ば強引に推薦したのが、大野克夫でした。大野も元スパイダースのメンバーでPYGにも参加したキーボード奏者で今や大作曲家!。そして演奏は井上堯之バンドが担当。結果は大成功でした。その後バンド名は変わってもいつもショーケンのバックに井上尭之の姿をみることが出来ました。「太陽〜」のメインテーマは今でもCMなどで使われていて誰もが知ってるあの曲です。
taiyoLPレコード
・太陽にほえろ!ベスト・
オリジナルサウンドトラック
1976年ポリドール 
作・編曲:大野克夫
演奏:井上尭之バンド



ジャケット写真にはボス石原裕次郎以下「七曲署」の刑事が勢揃い(この階段は駒沢公園でしょうか)。新米刑事役は3代目の勝野 洋です。
 ・・・・・・・・・・・・
 全曲インストのこのアルバムをダビングしたカセットテープを持って、僕は店頭に立っていました。秋葉原の電気店で販売員をやっていた頃のことです。オーディオの接客時、特にラジオカセットの説明をするときのデモテープとして「太陽にほえろ」のテーマ曲を使っていました。曲が流れ出すと、お客さんの表情に喜色が浮かび、買う気を起こしてくれたものです。おかげでずいぶん売り上げました。
テーマ曲を聴くとあの頃の秋葉原の街と友人、先輩の顔が浮かびます。

そして先日、あの事件が起きた・・
この街のことが好きで、いろいろ話もあったのですが・・
太陽に吠えてもどうにもなりません、
怒りが治まるまでしばらく、封印ですね。
旧秋葉族(と分類するらしい)の僕達も新しい秋葉族もうまく住みわけが出来ていたのに残念です。

アルバムの静かめの曲に針を落として
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り致します。

では、また






(18:44)

2008年06月11日

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「いまショーケンの本、読んでる・・」
「難しそう!」
 ・・・・・証券関係の本だと思われたらしい
ショーケンこと萩原健一の自伝が出ました(3月14日)
帯には「あのショーケンが57年の人生、全てをさらけ出した!」
〜傷だらけの天才、ショーケンの真実・・・・とある。
売れているらしく早くも第3刷発行です。
ショーケンはもう読んだだろうか・・・?
shoken
・ショーケン・ 萩原健一 著
 講談社:2008年3月
 装画(表紙):萩原健一
 仮にゴーストによる聞き書きだとしても、ショーケンの声は充分伝わって来ます。生い立ちからグループサウンズ時代、その後の役者人生についての興味深い話。トラブルやゴシップなど芸能人の自伝といえば暴露本の様相を呈しがちですが、案外さらりと読めました。ミュージシャン萩原健一のファンなので点は大甘ですが・・


ザ・テンプターズのヴォーカルでデビューした頃、ショーケンはまだ17歳のショー年だったのです。「神様お願い!」や「エメラルドの伝説」のヒットを残し1971年に解散。GSブームが去った後、沢田研二とのユニットPYGを結成するも翌72年脱退。音楽活動を休止してしまいますが、この年、役者萩原健一として本格的に再スタートしています。僕は「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」など人気テレビドラマシリーズを横目で眺めながら、歌手ショーケンのことはすっかり忘れてしまいました。

そんなショーケンがNadjaシリーズでレコーディングとコンサートツアーを再開しあの独特のスタイルで、くねくねと現れたときは正直驚き、感動しました。格好良かったのです。
angelgate・Angel Gate・Nadja-3
1979年:徳間音工 LP
シリーズ3作目・新しいショーケンスタイルの完成です
「大阪で生まれた女」シングルカット
1979年:徳間音工 EP
ショーケンのヴォーカルなくしてこの曲のヒットは無かったでしょう

コンサートツアーが組まれライブ盤も発売。
donjuan・熱狂雷舞・1979年
78(横浜)-79(東京.大阪.名古屋)
 バックは柳ジョージ&レイニーウッド
 松田優作も追いかけたショーケンスタイル初のライブ盤
・ドンファン・ライブ・1980年
黒沢映画「影武者」にも出。役者、ミュージシャンとして充実の年。「ラストダンスは私に」のベストパフォーマンス収録。特に好きな盤です。

音だけ聴いても良いのですが、ショーケンライブは観ても良し。
しなやかに動くショーケンは必見です
いくつか紹介しましょう・・・おっと長くなりそう
自伝{ショーケン」でも読みながらお待ち下さい

じゃぁ また

(22:08)

2008年05月30日

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 ゴールデンウィーク明けに飛び込んだニュース。「サザンオールスターズ解散」・・某スポーツ紙の報道だったので話半分以下、と聞き流していました。その後の正式発表で来年以降しばらく活動を休止するとのこと。年内はシングルの発売、30周年記念コンサートも決まっていて、まぁ最近の販促はあの手この手であまり驚くこともなくなりました。
 サザンのファンといえば上は団塊世代から下は中高生(いや小学生?)までと「国民的人気グループ」という表現にもうなずけます。
現在サザンのアルバムは全てCD化されており、何枚か持っていますが、やはりレコードに針を落として聴きたくなってしまいます。では早速LPをチェック。

southern1・熱い胸さわぎ・1978年
たしかに30年前のデビューアルバム。
ヒット曲「勝手にシンドバッド」を初めて耳にしたのはカーラジオ(AM)、首都高速1号横羽線の芝浦インター付近でした。自分のポルシェ・・のはずがなくバイト先のハイエースを運転中でした。夏の東京湾がよく見えてました。

さらに第2作から7作目まで・・
southern1・10ナンバーズ・からっと〜1979年
・タイニー・バブルス〜1980年
・ステレオ太陽族〜1981年
・Nude Man〜1982年
・綺 麗〜1983年
・人気者で行こう〜1984年
1年1作のペースで確実に人気者へと駆け上がりました。

この後徐々にCDが売り上げをのばしレコードは市場から退場して行きます。CDになっても桑田佳祐のサザンオールスターズは売れ続けました。
 桑田サザン、偉大なるワンパターン!(いや3パターンくらい)で30年。ただしプレゼンのやり方、包装紙は時代に合わせる・・これ人気者の秘訣でしょうか。ただし本人は相当懐を深くしておく必要があります・・・そう人並みはずれて。
そんな桑田の懐の深さに感心したライブ盤DVDです。
kuwata
・夷撫悶汰レイト・ショー・
〜長距離歌手の孤独 in Jazz Cafe〜 
1997年(もう10年も前です・・・)
歌われているのはジャズ&ポップスのスタンダード曲ばかり、ジャズヴォーカルは技術ではなく個性が大事なんですね。小倉久寛とからんだ芝居仕立てのライブです。
理屈っぽいジャズ喫茶の親父が、桑田佳祐を絶賛するのを聞いたことがあります、きっとこっそりこのライブ見たのでしょう。未見なら是非観て下さい。違う世界が開けるかもよ。
 僕としてはサザンが休止でも桑田バンド聞けたら、それでよし
・・と思ってます。

じゃまた


(22:37)

2008年03月25日

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ライブインJAPANベニー・カーター
ジャズ・オールスターズ
ライブ・イン・ジャパン(LP)
1977年4月29日
豪華メンバーでの来日公演
新宿厚生年金会館で収録



 
 スイング時代の3大アルト奏者のひとり、ベニー・カーターが自身3度目(多分)の来日を果たしたのが1977年4月。ジャズ・オールスターズと銘打った豪華メンバーを率いての公演は話題になりました。
残念ながらコンサートの方は見逃してしまいましたが、FM放送で聴くことが出来ました。
 当時、FM放送は貴重な音源。特にコンサートの実況録音やスタジオライブはエアチェックの素材として申し分なく、少しでも良い音で残そうとしたものです。カセットテープによる録音に限界を感じ、オープンリールデッキを購入したのもこの頃。届いたばかりの真新しいデッキにテープをセットして録ったのがこの番組でした。
デンオンライブコンサート
FM東京(現TOKYO FM)で毎週日曜の午後(15:00〜)放送の生演奏プログラム。司会はオーディオ評論家、録音エンジニアの菅野沖彦氏。
1977年4月24日の放送に登場したのが、ベニー・カーターのオーケストラ。全国ツアーの合間を縫ってFM東京のスタジオで生演奏、そのまま放送されました。番組を丸ごと録音したので、菅野氏のMCやベニー・カーターへのインタビューなどもそのまま残りました。
曲の間のバンドの息づかいなどもクリアに収録されていて
レコードよりこのテープを聴く機会が多かったかもしれません。
Benny OPEN

デッキ : SONY TC-R6
チューナー:TORIO KT-7700
テープ : SONY SLH-550

 


 放送された音楽は一瞬、僕の部屋の空気を振動させて、そのまま消えてしまうはずのものでした。でも僕の指が録音ボタンを押したため、その音楽は磁気信号としてテープに記録されました。
TC-R6にこのテープをかけて再生するとき、部屋の空気はあの時と同じように振動し、あの時の音が聴こえます。あの4月の下旬、もう初夏を思わせるような日曜の午後の空気の匂いまで甦るような気がします。
このテープのように手元に残ったものと、いつの間にか失ってしまったものの間にどんな違いが在ったのでしょうか。何を残し、何を捨てるかということ・・・同じ指で再生ボタンを押し、時空を越えてよみがえるベニー・カーターの音楽を聴きながらそんなことを思ってしまいました。

じゃぁ また







(20:40)

2008年03月13日

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 菓子屋さんの店先がなにやら賑やかです・・そうか明日はホワイトデーですね。では先月のバレンタインの頃、ちょっとふれたチョコレート・ダンディーズを率いたベニー・カーターについてもう少し。
(2/13「チョコレート」参照下さい)
チョコレCD
THE CHOCOLATE DANDIES( CD )
ドン・レッドマン、後にベニー・カーターが率いたレコーディング・オールスターズ。1928〜40年、初期黒人スイングバンド「チョコ・ダン」の演奏集。カーターのThe Varsity Seven名義の3曲も収録。CD:JAZZ ArchivesシリーズNo.67

ベニー・カーター(1907〜2003)はスイング時代には三大アルト奏者の一人と謳われた名プレイヤーで、作編曲者、バンドリーダーです。アルトサックス以外にもトランペット、テナー、ピアノ他11種類の楽器をこなすマルチプレイヤー。20年代からJAZZ史を通して活躍した歴史的巨人でした。亡くなったのは数年前、95歳の時。
流麗なアルトソロ、トランペットをアナログサウンドで堪能するならこのレコードで。(CDも出ていますが・・・)
スイング20SWINGIN' THE '20s( LP )
(1958年 CONTEMPORARY )
ベニー・カーター ( as tp )
アール・ハインズ ( p )
リロイ・ビネガー (b )
シェリー・マン ( ds )
20年代のスタンダード曲を同じく20年代から活躍するハインズとの共演で。とにかく「粋」です。

 ベニー・カーターはその長いキャリアのなかで数回来日しました。とくに1977年4月の全国公演はジャズ・オールスターズという豪華メンバーを率い大好評を得ました。そのうち新宿厚生年金会館での演奏がライブ盤LPとして残っています。
 僕はこの時の公演を観ていません。それでもこの後、繰り返し聴いてきました。手元に未発売のライブ演奏が残っているからです。あのエアチェックというかたちで、オープンリールで・・・
そのことは、また今度。

じゃぁ また



(18:56)

2008年03月01日

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スリラー25
THRILLER / Michael Jackson
1982年 CBS(LP)

THRILLER 25 / Michael Jackson
スリラー25周年記念
リミテッド・エディション
2008年 EPIC(CD+DVD)

ギネスブック認定「史上最高セールスアルバム」THRILLER
25周年(2007年)記念特別仕様CDが発売されました。
未発表7曲が追加、さらにビデオクリップDVD付き。
店頭でCDを手にとって、25年の歳月を振り返りながらフラフラとレジまで進んでしまいました。
1982年ですか!ついこのあいだの事のような気もしますが・・・
 
「スリラー」が懐かしいという世代は、若い方でもそろそろ中年と呼ばれる年頃でしょうか。
ただしこの25周年記念版はそんな中高年をねらったリバイバル企画ではなさそうです。実際今の高校生あたりにもマイケルファンは思ったより多く、曲もダンスも受け入れられているようです。でも25年だって過ぎてしまえば昨日の夢。
マイケルやEXILEで踊ってる少年達よ・・・「少年老い易く学成り難し・・」
ホントに速いんだからネ・・

中高年の方には1982年の映画でもう一度あの時代を振り返って頂きましょうか。
1982レーザーE.T. スティーブン・スピルバーグ

ブレードランナーリドリー・スコット

遊星からの物体Xジョン・カーペンター

蒲田行進曲深作 欣二

               転校生大林 宣彦

どうですか?「一寸の光陰軽んずべからず」ですね。

じゃぁ また

(17:43)