2010年04月04日

このエントリーをはてなブックマークに追加
ボブ・ディラン
dylan

レコード棚にディランのアルバムがデビュー作『BOB DYLAN』(1962年)から順番に'80年代始め頃のものまで20数枚並んでいる。
最初の4枚はフォークシンガー時代のもので、『時代は変わる』THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN' は第3作に当たる。プロテストソングと呼ばれる政治、社会的抗議のメッセージを込めた歌が並ぶ代表作で、ジャケット写真もなかなか渋い。

生ギターいっぽんと自分の声だけで、戦争とか社会的不正を告発するというスタイルに、16歳の少年だった私の心はいとも簡単に揺さぶられたのだった。
『時代は変わる』は、1963年の発表だから、リアルタイムで聴いたわけではない。遡って買い求めた訳だが、ディラン自身はとっくにエレキギターに持ちかえてロックをやっていた。そのロック転向のストーリーも散々語り尽くされているが、当時は少年をもう一度奮い立たせるほど刺激的情報だった。

今にして思えば、商売でやってるレコード会社の広報、宣伝にコロッと乗せられたわけたが、難しい単語が並び、暗喩が多いというディランの歌詞がスルスルと理解出来るはずもない。
歌詞カードと翻訳を見ながら、時には辞書を片手に、分かったつもりになるしかなく、どこか落ち着きが悪かったのが本当のところだ。

先日ディランが9年ぶりに来日したが今回はパスしてしまった。個人的に
to do的な優先順位が下がってしまったのは否めない。
9年前東京フォーラムでのコンサートの最中、うるんだ視線をステージに向けながら熱狂する、同世代のおじさん達の横顔をチラッと盗み見てしまった瞬間、気持ちがスーッと醒めた状態に落ちてしまった。「あ!分かったふりだ、やっぱりな!」と思ってしまったからだ……。

親しい言語とはいえ英語は自分にとっては、日常生活で使うことのない他国の言葉だ。
毎日使っている日本語でさえ歌の文句にはよく分からない表現が多い。
音楽はただ感じ取れば良いともいうが、ディランをして詩人だとか、ロックに知性を与えたという評価を支持するのなら矛盾が生じる。
いまでも時々ディランのレコードを回しているのだが、相変わらず靴の上から足を掻くようなもどかしさが残る、と云うのが正直なところだ。

Do you speak English ?
そこのディラン通、如何?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やはり母国語は有り難い。最近はディランの「時代は変わる」よりも中島みゆきの「時代」を徳永英明のカバーで聴く方がグッとくるもんなぁ・・・と正直に云えるもんね!
たしかに時代は変わるし、自分も変わります。

じゃぁ また

(18:47)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字