2010年03月29日

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ハーブ・アルパート&ティファナブラス

中学生になった頃、洋楽を聴くようになった。
これはラジオの深夜放送の影響が大きい・・というよりそれが全てと云っていい。
音楽はいつも遠いところから電波に乗って運ばれてきて小さなトランジスタラジオを鳴らした。

そんなある日、これはテレビCMのバックに流れた曲に惹き付けられた。
確かローヤルゼリーの広告だったはずで、軽快でなんだか元気が湧いて来るような、今思えばまさに健康食品の広告に相応しい、そんな曲だった。
後日その曲は A Taste of Honey(蜜の味)だと知る。(なるほど!)
演奏していたのはハーブ・アルパート と ティファナブラス

住んでいた小さな町では手に入らない「蜜の味」を求め、大きな町へ
レコードを買いに行った。
EPと云っていたシングル盤とさらに同曲の入ったコンパクト盤も一緒に買った。
(結構無理したと思う)
HA-2

コンパクト盤とは17cmサイズで33回転
4曲ほど入った
ミニアルバムのこと
シングル  400円
コンパクト 600円
1969~70年



家へ帰って、当時はポータブル電蓄で聴いたはずで、いつもはラジオから流れそのまま消えてしまう音楽というものを手に入れ、何度でも繰り返して聴ける喜びを感じたに違いない(今もそうだから)

そしてもう一枚のコンパクト盤に針を落として、最初に出たサウンドに飛び上がらんばかりに驚いた。
その時はまだ曲のタイトルを知らなかった深夜放送オールナイトニッポンのテーマ曲、今や誰もが知っているあの曲、
ビタースイート・サンバ(Bittersweet Samba)だったのだから。

知らないことばかりの中学生は、この偶然の大発見に狂喜乱舞したといっていい。
あの瞬間の驚きと喜びというものには、その後そう何度も出会ってはいないだろう。

時が過ぎ、もっと甘い「蜜の味」を求めた訳ではないが、とにかく一番大きい町へ出た。
若気の至り、斜に構えてジャズなど聴き漁りながら、知らなくても良いことばかり知ってしまった頃、ハーブ・アルパートが再び現れた。
今度は16ビートに乗った、フュージョンと呼ばれるタイプの曲だった。
CMにも使われ話題になったが、心が大きく動くことはなかった。
HA-4

RISE1979年

Beyond1980年

A&M
アルファレコード/LP




さらに時が過ぎ最近、三度目に手に入れたハーブ・アルパートは、
CDで再発されたティファナブラス第4作目のアルバム
Whipped Cream & Other Delights
 もちろんあの「蜜の味」も「オールナイト・・」も入っている。
最新のデジタル技術でリマスターされクリアになった音で聴く昔のティファナサウンド。
夢心地で聴いていると、あの頃の、中学生のままの自分が見えてくる。
聴き終わり、静けさの中でまた想う、「蜜の味」などそう簡単には味わえない日々の暮らしには、そのほろ苦いサンバというタイトルの方が似合っていると。
HA-3
WHIPPED CREAM
& OTHER DELIGHTS

「蜜の味
〜ビタースイートサンバ」
オリジナル1965年4月
リマスター2005年8月
キングレコード
紙ジャケット仕様CD




・・・・・・・・・・・・・・・・・・

A&Mレコードの創始者、インテリで芸術家で秀でたビジネスマンでもあるハーブ・アルパートは、いまも変わらず活躍中である。
あやかりたいものです。

んじゃ また


















(18:05)

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